【2021年下期】構造設計BIMについて考える #1

2009年が日本におけるBIM元年だったそうです。その後10年以上経過していますがBIMの普及率はどうでしょう?私の観点ではまだまだ業界全体に広く普及しているとは言い難い状況のように思っています。
それはなぜかの理由を挙げるとすれば・・・

  • 導入コスト・維持コストの問題
  • 操作や機能を習得するのが大変
  • BIMソフトがまだまだ発展途上中である
  • 複数社のBIMソフト間のデータ受け渡しの問題
    構造設計者にスポットを当てると…
  • 図面は他の人に任せているから必要性を感じていない
  • 一貫計算ソフトで3次元で見えるし
  • 一貫計算ソフトとBIMソフトのデータやり取りに対する懸念

など、色々あるのが現状かと思います。しかし、BIM能動的に使いこなせるようになると、設計上の問題点や課題に気付き易くなりますし、設計がより効率的に行えるスグレモノであることは経験上確かです。

(公社)日本建築士連合会では現在令和3年度 設計業務円滑化のための「建築設計 BIM初心者講習会」が建築士会員向けに無料オンライン講習会というかたちで開催されています。
この中で取り上げられているBIMソフトが以下の4つです。

  • Revit (オートデスク株式会社)
  • ArchiCAD (グラフィソフトジャパン株式会社)
  • GLOOBE (福井コンピュータアーキテクト株式会社)
  • Vectorworks (エーアンドエー株式会社)

この講習会はタイトルにもあるように建築設計向けなので、構造設計で使おうとする場合は注意が必要で、構造設計で導入するなら現状RevitかArchiCADに限られる状況のようです(Revitをずっと使っていたのでそういう状況だったと初めて知りました)。
Revitはかつて建築・構造・設備それぞれ分かれていましたが、数年前に統合されています。一貫計算モデルをST-Bridgeを介してRevitモデルへ変換するアドインなどが開発されており、非常に便利になっています。
ArchiCADは去年のバージョン24から構造・設備の機能が追加されたそうなので、こちらの環境も整ってくるといいですね。

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